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1981年の映画をおさらい < Part1. >

このサイトはホラー映画やホラーゲームをピックアップして独自考察しているブログですが、少し趣向を変えまして、今回は以前に取り上げたマイベスト・ホラー映画「死霊のはらわた」が制作された【1981年】という年は他にどんな映画が製作・公開されていたのか?ホラーなどジャンルを制限せずにご紹介したいと思います!(もちろん全ての映画は無理なので一部です。)

1981年の映画って何がある?

Part1.ではまず13作品をピックアップしたいと思います。

愛と哀しみのボレロ / Les Uns et les Autres (フランス映画)

監督/脚本 クロード・ルルーシュ 

キャスト  ロベール・オッセン、ニコール・ガルシア、ジェームズ・カーン

これは幼少期に親戚の家でおじいちゃんが観ていたのを覚えております。私は映画そのものが大好きなので当時はテレビで放送される映画はほとんど観ておりました。(特に金、土、日の21時~23時枠)この作品は確か土曜日の「ゴールデン洋画劇場」でよく放送されてた記憶があります。上映時間は実に185分という超大作。何と言っても印象に残るのはモーリス・ラヴェルの曲「ボレロ」です。この映画をまた凄く観たいのでレンタルか購入を考えてます。

黄昏【たそがれ】/ On Golden Pond(アメリカ映画)

監督 マーク・ライデル

脚本/原作 アーネスト・トンプソン

キャスト キャサリン・ヘップバーン、ヘンリー・フォンダ、ジェーン・フォンダ

これも確か私が小さい頃に「ゴールデン洋画劇場」でよくやってたような…。音楽はデイヴ・グルーシンで私の大好きな映画「ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(恋のゆくえ)」にも参加していた映画音楽を多く手掛けるジャズピアニスト/作曲家です。('23/11/13現在89歳でご存命です。)ヘンリー・フォンダはこれが最後の映画で翌82年に亡くなっております。ジェーン・フォンダは彼の娘で現在85歳でご存命です。彼女の出演作では「チャイナ・シンドローム」が好きでした。

駅 STATION (日本映画)

監督 降旗康男

脚本 倉本聰

出演 高倉健、倍賞千恵子

私の大好きな香港コメディ映画「Mr.Boo!('76)」が劇中で使用されています。

オーメン/最後の闘争 (アメリカ映画)Omen Ⅲ: The Final Conflict

キャスト サム・ニール、ロッサノ・ブラッツィ

音楽 ジェリー・ゴールドスミス

「最後の闘争」とあるが続編「オーメン4('91)」がアメリカではテレビ映画として放映されている。日本では同年劇場公開された模様。音楽は映画音楽で超有名なジェリー・ゴールドスミス。オーメン3部作を担当(「オーメン4」は担当していない)。他にも「エイリアン」「ポルターガイスト」「グレムリン」「氷の微笑」「激流」「ハムナプトラ」などの名作や人気作に印象的な音楽を提供している。サム・ニールは「ジュラシックパーク」の主人公アラン・グラント役で有名。

殺人魚フライングキラー(米伊蘭合作)Piranha Ⅱ: Flying Killers

監督 ジェームズ・キャメロン

「タイタニック」や「アバター」を監督したキャメロンのデビュー作。'78の「ピラニア」(監督はジョー・ダンテ)の一応は続編らしい。

キャノンボール(米香港合作)The Cannonball Run

製作総指揮 レイモンド・チョウ、アンドレ・モーガン

キャスト バート・レイノルズ、ジャッキー・チェン、ロジャー・ムーア、マイケル・ホイ、サミー・デイヴィスJr.

これも昔はよく地上波で観ました。ジャッキーはすでに「酔拳」などのカンフー映画で、マイケル・ホイも「Mr.Boo!」シリーズで日本と香港では大人気の俳優でした。今作は日本ではヒットしましたが、香港ではいまいちだった様子。ふたりの演ずるキャラが日本人(設定された)役だったからでしょうか?ちなみに日本版ではマイケルはミスター・ブーという役名だったと思います。今作は20世紀フォックス(米)とゴールデン・ハーベスト(香港)の合作ですが、ジャッキーはこの前年に「バトルクリーク・ブロー」に出演しており、こちらもゴールデン・ハーベストとワーナーブラザース(米)の合作でした。アメリカで売りに出したかったのでしょうが思うように行かず。しかしその後は香港で「プロジェクトA」シリーズや「ポリス・ストーリー」シリーズなど大ヒットを連発します。本格的なアメリカ進出は10数年後になります。

13日の金曜日 PART2(アメリカ映画)Friday the 13th Part 2

監督/制作 スティーブ・マイナー

今作から本格的にジェイソンが暴れ出します。1作目は母親のパメラ・ボーヒーズが殺人鬼でした。マイナーはこれが映画監督デビュー作でPart 3('82)でも監督を務めています。

新Mr.Boo!アヒルの警備保障(香港映画)Security Unlimited

監督/脚本 マイケル・ホイ

音楽/脚本 サミュエル・ホイ

制作 レイモンド・チョウ

ミスター・ブーは日本向けの役名とタイトルですが、日本においてはもはやマイケル・ホイ=ミスター・ブーと言っても過言ではなく、彼が出演する役名の大半がミスター・ブーになっています。これはある意味すごいですね。彼が監督主演する映画ではこれが通算5作目。この作品も「ゴールデン洋画劇場」でよくやってた印象です。何と言ってもマイケル・ホイ作品を日本で大ヒットさせた功労者といえば吹き替えを担当した広川太一郎氏ではないでしょうか。彼なくしてここまでのヒットはなかったと思います。マイケル・ホイと恐ろしいまでに声のイメージが一致します。大半はアドリブだったようでその反射神経とボキャブラリーの多さにはリスペクトしかありません。コミカルな役以外にもトニー・カーティスなどの甘いマスクのイケメン役も多数吹き替えしてるのでさすがです。

スーパーマンⅡ 冒険編(アメリカ映画)Superman Ⅱ

監督 リチャード・レスター

キャスト クリストファー・リーヴ、マーゴット・キダー、ジーン・ハックマン

1作目の監督でもあるリチャード・ドナーが今作も続投し、撮影の大部分を撮り終えたところで内部で対立が起こり降板に至ったようで、後にDVDやBlu-rayでは「リチャード・ドナー CUT版」が発売された。ドナーは「オーメン」「リーサルウェポン」「3人のゴースト」などの監督で、前述した「オーメン/最後の闘争」では製作総指揮を務めている。今作の途中から起用されたレスターは3作目「電子の要塞」でも監督に起用されている。レックス・ルーサー役のジーン・ハックマンは('23.11.14)現在、93歳でご存命である。

スキャナーズ(カナダ映画)Scanners

監督/脚本 デヴィッド・クローネンバーグ

音楽 ハワード・ショア

撮影 マーク・アーウィン

特殊メイク ディック・スミス

キャスト スティーヴン・ラック、マイケル・アイアンサイド、パトリック・マクグーハン

この映画でメジャーになったクローネンバーグはその後も「ザ・フライ」「裸のランチ」など独特の世界観で鬼才っぷりを発揮。2022年6月には「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」が公開された(日本公開は2023年8月)。ハワード・ショアは前述した3作品の他にもクローネンバーグ作品には数多く参加している。また、「羊たちの沈黙」「セブン」「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「ホビット」シリーズなど超大作映画の音楽も多数手掛けている。メイクアップアーティストのディック・スミスは今作の象徴的なシーンとも言える頭部爆破の特殊効果によって映画ファンに衝撃を与えた。「ゴッドファーザー」「エクソシスト」「タクシードライバー」など数多くの映画で特殊メイクを務め、「アマデウス」ではアカデミーメイクアップ賞を受賞。日本のホラー映画「スウィートホーム」にも携わっている。第90回と第92回のアカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したカズ・ヒロはスミスの特殊メイクに影響を受けその道を志すようになる。実際、渡米後にスミスに師事し、数多くの作品に関わるようになる。

セーラー服と機関銃(日本映画)

監督 相米慎二

原作 赤川次郎

キャスト 薬師丸ひろ子、渡瀬恒彦

角川映画の代表的な作品。個人的には「二代目はクリスチャン」がとても好きな映画。角川映画って監督やキャストが変わっても不思議と似たような独特の空気感があって好きです。

ゾンゲリア(アメリカ映画)Dead&Buried

脚本 ダン・オバノン、ロナルド・シャセット

今作の4年後に「バタリアン」で監督デビューするダン・オバノンが脚本として参加している。また、今作の3年後に「エルム街の悪夢」でフレディを演じることになるロバート・イングランドも出演している。

レイダース/失われたアーク(アメリカ映画)Raiders of the Lost Ark

監督 スティーヴン・スピルバーグ

原案 ジョージ・ルーカス、フィリップ・カウフマン

制作 フランク・マーシャル

音楽 ジョン・ウィリアムズ

キャスト ハリソン・フォード、カレン・アレン

主演のハリソン・フォードは77年にスターウォーズでハン・ソロ役を獲得すると映画は大ヒットしシリーズ化。81年今作、インディ・ジョーンズ役で主役の座を勝ち取るとこれまた大ヒットしてシリーズ化となる。どちらも現在までコンスタントに作品が制作されており、まさに記事を書いている今年2023年の6月にも新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が公開されたばかり。ハリソンは'23/11月現在81歳!クリント・イーストウッドなんて93歳だし凄いエナジーです。すっごい昔に観たなって映画でもまだまだ今の私より年が上なんだもんなぁ。そりゃそうか。40年前に観た映画だとしても53歳だもんな。ハリソンもまだ頑張って欲しいです。

あとがき

こう見えると現在にまで続く名作映画、ファンやマニアを今なお生み出し続けているフリーク映画などレジェンド級映画が多かったことがわかります。1981年はまだまだありますからPart 2.でご紹介したいと思います!

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