ホラーゲームのみならず私の人生でこれまでやってきた全てのゲームの中で文句なしのナンバーワンがこのゲームです。YouTubeの自身のチャンネルでもグラウンドモードのプレイ動画をアップしておりました!何回もやりたくなるスーパーサバイバルホラーゲームです!
ゲーム情報
ジャンル:サバイバルホラー&アクション・アドベンチャー・ゲーム
開発:Naughty Dog
発売日:PS3 2013年 PS4 2014年
ゲームプレイ(スタイル):サード・パーソン・シューティング
主要なキャラクター&ボイス
ジョエル :(声)山寺宏一
エリー :(声)潘めぐみ
テス :(声)田中敦子
マーリーン:(声)朴・路美
ロバート :(声)相沢まさき
トミー :(声)高橋広樹
サラ :(声)藤村歩
ストーリー(序盤)
2013年、アメリカで人を狂暴化させるという寄生菌によるアウトブレイクが起こる。感染した者はその期間と共に容姿が変形し、より凶悪化していく。テキサス州オースティン郊外に住むジョエルは娘のサラ、弟のトミーと共に混乱からの脱出を試みるも軍の兵士にサラを撃たれジョエルの腕の中で彼女は息を引き取る。
20年後、世界はすっかり菌による感染症によって崩壊していた。ジョエルは軍が支配する隔離地域で密輸業者として働いており、盗まれた武器を闇市場に取り返しに行く中、反乱組織ファイアフライのリーダー、マーリーンから仕事の依頼を受けることになる。
マサチューセッツ州議事堂にいるという仲間のファイアフライに14歳のエリーという少女を届けるというものだった。ジョエルはどういうことなのか理解ができないまま仕事仲間のテスとエリーの3人で議事堂を目指す。道中でエリーは自分には免疫があってワクチンが出来れば世界を救えるかも知れないと明かす。
追って来る軍や隔離地域外にいる感染者たちの魔の手をかいくぐりようやく議事堂にたどり着いたもののファイアフライのメンバーは壊滅され誰一人残っていなかった。しかも道中でテスは感染者に襲われ負傷しており、自身が発症するのも時間の問題だった。そんなとき軍の兵士が議事堂に襲来してくるが、免疫を持ったエリーをファイアフライに送り届けることの重要さを感じたテスは自ら囮になってジョエルとエリーを逃がして絶命する。
こうしてジョエルとエリーの終着駅を求める長い旅が幕を開ける。
数々の敵
大きく分けて敵は3グループ(後半からは4グループ)。
軍の兵士、感染者、ハンター、そして後半からはファイアフライに分けられる。
軍兵士
兵士たちは軍だけあって強力な武器や防具などを装備しており厄介な存在。ジョエルは娘のサラも撃たれているだけに冷酷非情な集団と言える。ヘルメットを着用してると一発撃ち込んでも倒せない。強力な武器や投擲系で吹っ飛ばすか燃やせば簡単ではあるが、難しいモードになるほど弾薬に限りがあるので極力はステルスキルで倒したいところ。しかし囲まれると袋叩きに合うので、なるべくならガン無視で逃げるのが得策。
感染者
感染者は、感染期間や重症度によって「ランナー」「ストーカー」「クリッカー」「ブローター」に分類される。ランナーとストーカーの状態はまだ人間に近い。「うう~」と苦しむように呻いていることが多い。背後からしゃがんで忍び寄って倒す「ステルス・キル」が可能だが、クリック音を発することから名付けられたというクリッカーにまで感染状態が進行するとナイフがないとステルス・キルは出来なくなる。襲って来られてもナイフがあれば脱出は可能だが持ってないとそのまま噛まれてゲームオーバーとなる。ナイフは無限に使うことが出来ず刃こぼれを起こすので使いどころが重要になる(クラフトで作成可能)。目が見えないのでしゃがんで物音を立てず移動すればスルーは可能。ただ一度気付かれると執拗に追って来るのでそこからしゃがんでもやられる可能性は高い。
ブローターはジョエルとエリー、そしてかつてジョエルの仲間だったビルと学校の体育館を通り抜けたときに初登場したもはや人間の面影もない巨漢クリーチャー。掴まれるとナイフがあっても回避不可、口を裂かれて即終了となる。距離が離れると胞子を投げつけて来る(私の中では「臭い玉」)。なかなか嫌らしいところに配置されている。特にジョエルが怪我を負って寝込んでる間はエリーを操作することになるが、鹿を狩りに行った先で出会ったハンターのデビッドと行動を共にしていたときに逃げ場のない空間で多数の感染者たちと戦う場面があり、そこで最後に表れるのがブローターで最高難易度のグラウンドモードだとかなりの緊張度で迎えることになる。なぜならグラウンドモードは死ぬとかなり戻されるし、序盤の感染者の群れも四方八方から来るからそこを耐えるのが結構しんどい。無駄撃ちすると弾はすぐに枯渇するし、ブローターまで火炎瓶はとっておきたいからそれまでに全部使うのは避けたいところ。そのステージにいくつかある空き瓶やブロックを使ってぶつけてはナイフで刺すを繰り返して弾を温存する(エリーのナイフはなぜか無限!刃こぼれしない恐るべしナイフ)。それを耐えてのブローター戦なので緊張感は高い。
ちなみにわざと感染者をデビッドに組みつかせてそこをナイフで刺せば瓶も不要。そのような戦術を取らないとグラウンドモードでは弾が足りなくなる。
ハンター
行く先々に現れるならず者。社会や文明、そして秩序が崩壊しある意味、生き生きとしている奴らだ。軍もそうだが女子供にも容赦ない。ロメロの「ゾンビ」やドラマ「ウォーキング・デッド」など多くのゾンビモノ、終末モノ映画やゲームにも言えることだが、結局は一番人間が卑劣で怖い存在として描かれている。思考能力が弱く直線的な動きをする感染者に対して人間は武器は使えるしトラップを仕掛けたり見回りをしていたり、数人で囲んできたりするので一筋縄ではいかない。とはいえ、一番やばいのはジョエルとエリーなのかも知れない。詳しくは語られていないがジョエルが過去に色々やってきたことが伺えるし、エリーは女アサシンというか高性能ナイフの使い手、殺人マシーンと言っていいほどの強さを誇る。ハンターたちも選んだ相手が悪かったと言わざるを得ないだろう。
プレイしての感想
圧倒的マイベスト・ゲーム
このブログをやるにあたり、ホラー映画のジャンルの中では私の一番大好きな「死霊のはらわた」を真っ先に取り上げましたが、ゲームではこの「ラスト・オブ・アス」が私にとってのベストゲームなのでゲームジャンルの1発目に持ってきました。ホラー系とかは抜きにしてこれまでやってきた全ゲームの中でナンバーワンです。
初めてプレイしたのはもういつか覚えておりませんが、プレステ4のリマスター版が出てからです。すでに2000円ぐらいになってたと思います。ずっと知っていたし気になってはいましたがPS3の頃はほとんどゲームをやってませんでした。恐らくPS3で買ったソフトは10本もなかったような。本体がもったいないですが。
ジョエルとエリーの物語
やってみてこんなに面白いゲームがあるのか、と。世界観がまず良いし、ゲームバランスも素晴らしい。ストーリーは簡潔に言えばパンデミックの世界で免疫を持った少女をワクチン開発の為に機関に送り届ける話、なのでありがちではありますが、それよりも根底としては「ジョエルとエリーの物語」といったものが主軸にあるので感情移入しやすいし、まさにドラマのように早く次を観たく(プレイしたく)なる欲求に駆られる。
20年前に娘を失った父親が、その当時の娘と同年齢の少女とひょんなことから旅をすることになる。始めは打ち解けずにいたが、次第に心を開き、互いを信頼し支え合うまでに発展していく。ジョエルにとってエリーは娘のような存在であり、エリーにとってもジョエルは父親のような存在なのだろう。物語が終盤にもなると強い絆で結ばれていることが伝わってくる。そして実際ジョエルはそうした選択をすることになる。それが次回作にも繋がるわけだが、世界を救うのか?娘(のような存在)を救うのか?という究極の選択を迫られる。
ここまでプレイをしてきてジョエルとエリーの関係性を見ていればジョエルの選択には納得せざるを得ない。ここには色々な意見はあるだろうが、私もジョエルと同じ選択をするだろうな、と感じました。
絶妙なバランス
今では珍しくないキャラクターの強化もバランスの良さを感じます。道中でゲットしていく武器、投擲アイテム、そして武器の強化とキャラクターの強化。素材やポイントを振り分けていくのだが、その徐々に強化されていくバランスが絶妙で簡単過ぎも難し過ぎもしない設定になってると感じました。そしていくつかある難易度も的確だなと。私は最高難易度の「グラウンドモード」を定期的にやりたくなる衝動に駆られます。他のサバイバルゲームもそうですが、難易度によってそのゲームは全く別の顔を見せます。やはり弾丸たっぷりと全くゲット出来ないとではその緊張感も恐怖感も変わってきます。難易度は高いですが「グラウンドモード」でさえもバランスの良さを感じてしまうぐらいです。
音という要素
このゲームの面白さのひとつに「聞き耳」というシステムがあること。直に見えなくても相手がどこにいるかわかる機能だが、これも強化によって鍛えることが出来てより遠くまで認識できるようになる。ちなみに「グラウンドモード」だとこの機能は一切使えない。これだけで全く別ゲーに変貌する。あとクリッカーやブローターは目が見えないのでしゃがんでゆっくり歩けば目の前も通過できる。ただクリッカーはフラフラとよく動くのでぶつかる可能性がある。
音に反応することによって瓶やブロックが重要なアイテムになってくる。難易度が高くなると殲滅よりスルーが鉄板となるから投げて注意を逸らしてその隙にさっさと進んでしまうのがベスト(殲滅しないといけないエリアも多々ある)。弾丸を節約して倒すならクリッカーなら背後からナイフでステルス・キルか、瓶やブロックを当てて怯んだところをナイフで刺して節約する。ただナイフは消費してしまうから攻略を要する。ランナーとストーカーならステルスで絞め殺せるからナイフは消費しない。ブローターはナイフ攻撃は無理なので銃や投擲武器を使うことになる。
その他にも斧やナタなどの強力な武器からバットや木材など弱めの武器まで近接武器も多数落ちていてこれらを効率よく使うと弾丸を節約できて後が楽になる。
グラウンドモードについて
私は以前にも別のブログでグラウンドモードに触れたり、You Tubeでもグラウンドモードのプレイをアップしたりしておりますが、このモードが最もラスト・オブ・アスを髄から味わえるモードだと思っております。ある程度、期間が空いてしまったときは1回ノーマルでプレイして操作感覚を慣らしたり、先の展開なども改めて確認しておいてからグラウンドモードをプレイすることが多いです。
グラウンドモードは弾薬や回復アイテムが減少し、敵はかなり強力になります。前述したように聞き耳は使えなくなり、ゲームオーバーになったときはかなり戻されます。グラウンドモードはほぼ死にゲーで、敵の出現場所やパターンを覚える必要があります。組みつかれたときようにナイフは必須で、瓶やブロックも常にキープしておきたいところ。
普通に撃ってたらすぐに弾は枯渇して詰んでしまうので、無視できるなら撃たずにスルーがベスト。敵がわらわら湧くエリアで殲滅必須ならほぼずっと走るようにします。じっとしてるとすぐに囲まれてしまって一体だけ相手にすることが難しくなります。走って敵を分散させてから瓶やブロックをぶつけてナイフか近接武器で倒してまた走りながら瓶やブロックを拾って相手にぶつけて殴るを繰り返す。かなり詰められたり囲まれそうならショットガンで数体を吹っ飛ばして一旦、距離を取る。複数の敵だと照準を合わせるのが難しく、焦ると外して無駄に弾を消費してしまうし、その間に詰められてジ・エンドです。
あとはエリーや他のサブキャラが仲間の時は彼らを囮にしたり、彼らに倒してもらうのも節約には役立ちます。ただしまともに当ててくれず中々倒してくれないキャラもいます。逆に敵に掴まって助けを要求してくるという足の引っ張りよう。ただそれもひとつの囮作戦で、仲間が組みつかれてるときにナイフや近接で倒すのは良い作戦です。これは特に前述したエリーとハンターのデビッドが逃げ場のない空間でブローターや複数の感染者たちと戦う場面ではかなり役立ちます。感染者をデビッドに組みつかせると「助けてくれ!」てなるので、そこへナイフでグサッとやるとすぐに倒せる。エリーのナイフは無限なのでこれなら瓶やブロックも使わないで済む。ポイントはこれもまたずっと走り続けることです。走りながら瓶やブロックを拾って常に保持してる状態。あとどこから敵が出て来るかは覚えるといいです。
組みつかせてナイフ、瓶やブロックで怯ませてナイフ(ちなみにクリッカーに対して真正面から当てても弾かれてすぐに接近されてやられるので注意)、弓矢やライフル、火炎瓶などはどこで使うかのプランを決めると楽になってきます。なので死にゲー。グラウンドモード一発目でクリアできる人はいないと思います。繰り返してパターンや立ち回りを覚えていきます。
途中でキレそうになることもあり得ますが、クリアしたときの達成感はかなりのものです。よりラスト・オブ・アスのことを好きになるでしょう。
作品の広がり
物議を醸す2作目、そしてドラマ版も制作され、PS5で1作目のリメイクも発売されました。
2作目は賛否両論で、あの内容と結末から見て果たして3作目はあるのかというとちょっと疑問には感じます。元々2作目も当初は予定してなかったようですが、発売されてプレイした時点で遂にゲームもこの域まで到達したのか、と思うほどの最高峰のクオリティだと感じました。でも、私のナンバーワンはやはりこの1作目ですけど。
果たしてラスト・オブ・アスは今後どうなるのでしょうか。世界観や設定、ゲームシステムなど好きなので出来れば続いて欲しいと願ってます。
今回の記事ではダウンロードコンテンツ(リマスター版には含まれる)の「レフト・ビハインド」の内容などについては触れませんでしたが、2作目に関してはいずれ書きたいと思います。また、ドラマ版も先日Blu-rayで購入してまだ未視聴ですが、鑑賞次第それもレビューしたいと思います。PS5は…まだ持ってませんので1作目のリメイクはまだ先ということで。
だいぶ安くなってると思うのでまだ未プレイの人はぜひ、やってみて欲しいと思います。